1 趣 旨
現代においては、陸路による流通が当たり前であるため、関西広域連合の一員である徳島ではあるが、海で隔たりのある近畿圏との距離感は否めない。しかし、水上交通が主要な流通の手段であった近世以前においては、紀伊水道に面する徳島と大阪や兵庫、和歌山は海で繋がる隣地であった。そのため、この地域には人的、経済的、文化的な面での密接な交流があり、共通する特有の世界があったことが考えられる。
今年度の勝瑞学講座では、この仮説を考古学や文献史学、民俗学などの手法によって多角的に分析し、実態解明を試みる。
2 日程・内容
【第1回】
日時:12月15日(日)午後1時~3時
内容:講座Ⅰ 13:00~14:00
「紀伊水道をとりまく世界とは~問題提起」
〔講師〕石井 伸夫 氏(徳島県立鳥居龍蔵記念博物館)
講座Ⅱ 14:10~15:00
「考古資料から見る紀伊水道をとりまく世界の様相」
〔講師〕重見 髙博(藍住町教育委員会社会教育課)
【第2回】
日時:令和7年1月25日(土)午後1時~3時
内容:講座Ⅲ 13:00~14:00
「...
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